しんしんしん 九月

みなさま、いつもありがとうございます。

 七月、八月が暑過ぎたせいか、九月の残暑がそこまでには感じられません。よかった、よかった。ということで秋が近づいてきたような感じですね。虫も鳴いている気がします。また、秋らしい菓子を考えたりとか、冷たい飲み物から温かい飲み物へ徐々に重心をうつしたりしていこうと思います。

 サボっていた、開店予報を更新いたしました。ご確認ください。フランス語教室はヴァカンス月間ですのでお休み、いずれの日も19時開店を目指しております。https://shinshinshin.com/my-calendar/

 今月は、22日と23日に「吉田寮櫓盆」なる催しに出店しますので、お越しの方は是非お立ち寄りください。同日は通常の店舗営業もしております。延期された第一審の結審は、来月5日のようです。https://yoshidaryo.org/archives/sosho/2899/

 去年、中村さんという方に坂本龍一関連の書籍を多数送っていただきました。最近ようやく、『音楽は自由にする』という自伝を読んでいます。その中で中学生の頃にドビュッシーの弦楽四重奏を聴いて衝撃を受けたと書いてあります。それであんまり夢中になりすぎて、自分とドビュッシーの区別がつかなくなり、生まれ変わりなんじゃないかと思ったらしい。そういう若い心はわかるような気もするけれど、天才だなあと思います。それで、ドビュッシーの弦楽四重奏を聴いてたんですが、出だし一発で「坂本龍一だ!」と素人ながら思ってしまいました。それくらい似てると思います。本当に強く影響を受けてるんでしょうね。 

インドネシア人たちがヨーロッパの地で初めてガムランを演奏したそのときに、ドビュッシーはそれを聴いて、強い衝撃を受けた。そして、ベートーヴェン以後の作曲家が書いてきたような、堅牢な建築のような言葉ではなく、海や雲などを題材にとった浮遊的な音楽を書き始めました。20世紀西洋音楽の祖であるドビュッシーは、アジアの音楽に啓発されてああいう音楽を生み出したんです。

アジアの音楽がフランスまで行ってドビュッシーにインスピレーションを与え、それがまわりまわって、時間と空間を超えて、アジアの、中学生だったぼくの心を捉えた、ということになりますね。そして、高校生のぼくを興奮させたミニマル・ミュージックも、アジア・アフリカの音楽とつながっている。根っこはつながっていますね。」(75頁)

 続きも楽しんで読みたいと思います。中村さん、いかがお過ごしでしょうか。なにかお返しを、と思っているのですが。

 それでは、九月もよろしくお願いします。

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